[89] 1月2日  越前岳(1504m)〜黒岳・周遊  静岡県裾野市十里木           地図

        2008年 山 

 

 今年最初の山歩き。愛鷹

 (あしたか)連峰の最北

 に位置し、最高峰でもある

 越前岳に登ってきました。

 (愛鷹山は、愛鷹連峰の総称。

 富士市・沼津市・長泉町・裾野市

 の4つの市にまたがっている。

 最高峰は、越前岳(1504m)。

 黒岳(1087m)、呼子岳(1310m)、

 鋸岳(1296m)、位牌岳(1458m)、

 前岳(1336m)、袴腰岳(1248m)、

 大岳(1262m)、愛鷹山(1188m)

    山と高原地図 http://yamachizu.mapple.net/mt02-0049/ から拝借。               の9つの峰からなっている。愛鷹山

                とは、狭義では南側にある愛鷹山を指すが、最高峰の越前岳の登頂をもって登ったという場合が多い。)

 

富士市内の旅館に前日泊。日の出に標準を合わせ登山口の十里木(じゅうりぎ)高原に車を走らせた最高

天気を思わせる澄みきった空が明けていく。

駐車場に着いた時には、富士山の純白の姿がくっきりと浮び上がってきていた。

「やったネ」と思わず笑みが出てしまう。しかし、車外に出るとしっかりと冷え込ん

でいる。支度する手がはじかみ、体が縮こまってしまう。丁度、やって来たカメラ

マンが、外気温、−11℃と教えてくてびっくり。           6時40分、出発。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駐車場から真っ直ぐに付けられた階段を登り、十里木高原展望台へ6時50分に着く。ここには、丸太で造ら

れた小さな展望台が建っていて 富士山の南面を正面から見る絶好ポイントとなっている。正に大きな裾野

の富士山全体が、すっぽり視野のなかに収まってしまうのである。 絶景かなァ〜絶景かなア〜である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日の出は、見る事はできないが、ほんのりとピンクに染まった富士山。宝永火口や宝永山の凹凸が美しい。

傍にいたカメラマンは、ここの常連らしく あまり天気が良すぎると色が冴えないと言っていた。  

                        私達には、これで、充分以上の出来栄えである。      (〜7時)

 

 

 

 

電波の中継塔の横を登って行く。笹原の中になだらかな道が続いていて、後ろを振り向くといつも富士山が

見える。富士を背負っての山登りである。広い笹道を通る。途中、ベンチのある馬ノ背(7時25分)で小休止。

寒いといっても山登りは、エネルギッシュ、体温調整の衣替えをする。ここからは、尾根道が終わり、本格的

な山道が、始まる。時には、急登も。                          8時15分、越前岳まで20分の標識。

低い雑木林の中、階段状の根っこや溝状の登山道を右に左に迂回しながら登って行く。

 

 

 

     8時30分、勢子辻分岐。この辺りには、株木が、少々、芸術的センスでお出迎え。

                                     良く見るとエロチックの物もあるではないか。

 

 

 

 

 

 

 

   気持ちの良い緩やかな尾根道を辿って行くと       間もなく 越前岳の頂上へ8時35分到着。

山頂は、南西方向が最も開けていて、眼下に富士市街地と清水市、静岡市、そして、緩やかな弧を描いて

駿河湾の海岸線が、見て取れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

        富士市街から西方面。                 (上) 沼津方面から伊豆半島。

                                       (下) 南アルプスの山々。

       ぐる〜っと展望を楽しみながらのコーヒータイム(〜9時15分)   次は、富士見台へ。

 

 

 

 

 

 

富士見台は、越前岳の頂上から黒岳の方へ稜線を下る。思っていたより下の方にあるようだ。下る、下る。

 富士見台、9時30分

 ここは、山岳写真家「岡田紅陽」が、

 昭和13年に発行された50銭紙幣の

 図案に採用された富士山の写真の

 場所として有名である。その案内板

 がある。

 裾野が、どこまでも続いて美しい。

 遮る物が何もない展望地・・・

 

 そこで、もう1枚。

 カメラを引いてアクセントに木立を

 付けて写してみた。

 

 富士山三昧の登山道である。

 この先も また、然り。

 長いは無用、先を急ごう。

 

 

 

 

 途中の稜線から鋸岳の迫力のある山容を見る

 ことができる。

 

 かつての登山道は、崩落していて進入禁止。

                              ― お花畑 ―

 

 

 

 

 

 

      霜柱でいっぱいの登山道が、延々と続く。氷のお花畑である。光にあったって7色に輝く。

 

 

 

 

 

 

              ほんじゃそこらの霜柱とチト違う。「富士山麓の宝石箱だ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 富士見峠、10時30分。ベンチもある。標高960m。黒岳は1087mなので標高差は約100m。始めは急登。

 

 

 

 

 

 

 

        薄暗い杉林を抜けると・・・           一転、開放的な高原の林に突入。まもなく・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            黒岳の頂上に 10時55分、到着。ここも富士山三昧。風も無くポッカポカ。

 

 

 

 

 

 

 

   昼食に温かい餅入りの豚汁を作って頂いた。   白いつぼみをつけているのは三椏(みつまた)の木。

     おにぎり、野菜サラダ付き 「うまい!」        三椏は和紙の三大原紙の一つで、12月頃からつぼみ

                                           を付け始め、ゆっくりと成長をし、3月下旬に開花します。

11時半頃から富士山に雲がかかり始めた。私達の為に午前中だけ特別なステージを開いてくれたようだ。

とってもラッキー。                                          12時10分、下山。

 

 

 

 

 

 

 

富士見峠へ12時25分に戻り、   個人所有の山荘前を過ぎ、苔むした岩が綺麗な枯れた谷に入る。

愛鷹山神社へ下りていく。

 

 

 

 

 

 

笹原の植林地の中を通り 山神社(愛鷹山神社)                  松永塚

12時50分。想像していたより 社は小さい。           (要旨) 「昭和三年十月十七日、魔の足高で遭難した

                                              松永君に、須山学生団は、同情し、登山道さえあった

                                     らと、その六峯に登山道を創設した。この塚は、足高山登山道の開祖と

                                    なった松永君と学生団の六氏を偲ぶと共に、登山の安全を祈願する。」

林道を歩いて、国道468号線に出る。

 

 

 

 

 

愛鷹登山口バス停、13時15分。       駐車地点まで約5km。      忠ちゃん牧場、13時45分

バスの時刻を見ると13時に出た       国道468号線を歩く。            大休止。

ところだ。次は、2時間以上の待                            お湯を沸かしてコーヒー

ち時間である。                                      &甘酒ブレイクとする。

 

 

 

 

 

 

 

  富士山に向かってトランペットを演奏する少女。        それを見つめる大昔の少女。

                富士山がバックだと どっちも立派な絵になってます。     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     これぞ、衝撃映像、「風雲天上逆さ富士」

                                                      〜14時30分

 

 

 

 

 

 

 

   再び国道を歩く。越前岳が西日に眩しい。        駐車場へ15時15分到着。お疲れ様!

                                    宝永山が独立峰のように浮んで見えた。

 

  感動ある楽しい「富士見登山」でした。「幸先よろしい!」新年のスタートを切る事ができました。

              同行のお嬢さま方、ありがとうございました。本年も宜しくおねがいします。

   帰りは、多少の渋滞はあったものの無事帰還するすることができました。 これが、一番肝心!

 

           (アラララ! 声が、出ない。変な声になってしまった。風邪の前兆か?)

 

  翌日、全く 声が、出なくなった。しかし、体はなんともない。その後、声は徐々に回復してきたが、微熱と寒気は、続いている。 

                   やっぱし風邪か? しかし、相変わらず 食欲旺盛、酒も飲める不思議な体である。 / 1月6日現在

 

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